山下レディースクリニック
アシストハッチングの適応について
2011年11月24日
先日は、ご回答ありがとうございました。
申し訳ありません。また質問させてください。
過去3回の顕微授精をしています。毎回いくつかの卵を体外授精 で試みていますが、体外では受精しません。精子の運動率は、毎回10%程ですが、精子の直進速度や回転性など、精子の質はまあまあ良いほうだと言われています。
体外で、受精できない理由は卵膜が硬いからでしょうか?顕微で授精させたものは、胚盤胞までは到達しないことがほとんどですが、
一応受精はします。
体外受精の説明会に参加し、受精卵は凍結すると、卵膜が硬化すると聞きました。わたしのケースの場合、アシストハッチングを必ずしなくては、孵化できず、着床しないのではと勝手に思い込んでいます。
体外授精で受精しない→ 卵膜が通常より硬い→ アシストハッチングで妊娠率が上がる。
ということでは、ないのでしょうか?
3日目の凍結胚を、移植する際に、アシストハッチングをして下さいとお願いしたら、首をかしげる先生がいらっしゃいました。
通常は、凍結胚盤胞の胚にしかアシストハッチングはしないことが多いと言われました。
3日目では適応じゃなく、胚盤胞では、するという意味もよくわかりません。
まとまりのない文章で申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
卵膜と言われているのは、透明帯という卵子を包む殻のことだと思います。体外受精(IVF)で受精しない理由の1つとして、透明帯が硬いということも考えられますが、ほかに精子そのものに透明帯を通過する能力がない、と言った原因も考えられます。透明帯が硬いということだけに原因を特定できないということです。
また、凍結により受精卵の透明帯が硬くなるということも、十分に科学的な証拠がある話ではありません。アシスティッドハッチング自体、各クリニックの経験にもとづいて行われているのが現状だと思います。担当の医師とよく相談されてください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
しばらく地元の不妊クリニックへ通っていましたが結果に結び付かず、HPで調べて山下先生をお訪ねしました。今まで指摘されたことのなかった原因を教えて頂き、不安も大きかったのですが、先生や看護師の皆様に優しく励まされながら、初めての体外受精が成功し、本当に感謝の気持ちで一杯です。あの時勇気を出して本当に良かった!もし悩んでおられる方がいれば、ぜひ、一歩を踏み出して頂きたいと思います。
©山下レディースクリニック