山下レディースクリニック
胚移植時のリンス注入について質問です。
2009年11月8日
ネットで検索していると体外受精などで胚移植をする時に『リンス注入をして成功した』などの書き込みを見ました。
これはどういったものでしょうか?
また、山下レディースクリニックではされているのでしょうか?
ご回答よろしくお願いします。
こちらの質問には、当クリニックの胚培養室長・岩山がお答えします。
受精卵は、何らかの物質を出して着床のための準備を子宮内膜に促しているといわれています。胚盤胞が成長した培養液には、そのような物質が含まれているはずだという仮説に基づいて、培養液を胚移植前に子宮に注入し、子宮内膜の着床能を促進するという治療です。
方法としては、胚盤胞が成長した培養液を凍結保存します。そして、次周期以降の治療で、胚移植前に、保存してあった培養液だけを子宮内に注入します。その後、通常の受精卵を移植するというものです。
しかし、学会等においては、その効果は賛否両論で科学的な証拠は、いまだに示されていません。現段階では、ほかの治療よりも優位なものであるとはいえないのではないでしょうか。胚移植法のバリエーションの1つとしてお考えください。
もちろん、当クリニックでもこの治療は可能ですので、ご希望をお伝えください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
信頼する山下Dr. スタッフのみなさまのおかげで、初めて妊娠することができました。まさか、自分が不妊に悩まされるとは思ってもみませんでした。今まで諦めずにチャレンジしてきてよかったです。本当に山下LDCのみなさま、お世話になりました。
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