山下レディースクリニック
胚盤胞移植について
2010年4月1日
現在、体外受精を検討しています。
胚盤胞移植は、より自然妊娠に近いタイミングで移植でき、着床率も上がるなどいいこと尽くしであるにもかかわらず、今現在初期胚移植が主流になっていることに疑問を感じてしまいました。
およそ半数の胚は胚盤胞に到達するまでに分割が止まってしまい、移植がキャンセルになってしまうことが多いというデメリットがあるようですが、培養中に分割が止まってしまう胚であれば、たとえ初期胚の段階で状態が良かったとしても、移植後胚盤胞にまで到達せず、着床しないものなのではないのでしょうか。
自然妊娠のタイミングより早めに移植する初期胚移植という方法は、胚盤胞移植に比べて何のメリットもないように思ってしまうのですが。
こちらのご質問には、山下レディースクリニックの培養室長・岩山がお答えしますね。
***************************************
体外で発育が止まってしまうような胚の多くは、体内でも発育を止めてしまうと思われますが、胚盤胞になるかならないか、あるいは、もう1ランク上の胚になるかならないか、といったように、その胚が当落線上にある場合は、体内の方が有利な状況になることが多いかもしれません。
初期胚か?胚盤胞か?刺激周期に新鮮胚を移植するのか?凍結して調節周期に移植するのか?どのような方法をとるにしても、メリット・デメリットが生じてくると思われます。胚や内膜の状態に応じて、より良い治療法を主治医と相談してください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
山下先生のおかげで第1子に続き、第2子まで授かることができました。凍結胚を自然周期でもどし、無事むかえに来てあげられ、本当に良かったです。前回同様先生だけでなくクリニックそのものへの信頼感が厚かったので精神的にとてもおちついて治療を再開できました。この病院と出会えて、私の人生は本当に豊かなものになりました。ありがとうございました。
©山下レディースクリニック