山下レディースクリニック
胚盤胞での二絨毛性二羊膜について
2011年5月9日
山下先生こんにちは。
先日5日目胚盤胞を移植しBT15日目にたいのうが一つ見えました。hcgは3961でした。数値が高くて胞状奇胎を心配していたのですが、
BT20でなんと、たいのうが2つありました。一つしか移植してないので一卵性と言われ、頭がパニックになっています。双子は嬉しいです。ただ、健康で元気な赤ちゃんを産める自信がありません。
マイナスな要素ばかりで、しかも稀な様なので情報もなく、どうしていいかわかりません。恐らく移植したときに、分割して二つになったのでは。と、先生は仰っていたのですが、胎盤が一つか二つかでリスクが変わると読みました。
こういった私のケースで、健康な赤ちゃんが生まれる確率はどの位でしょうか。たいのうは二つに分かれてます。今5w4dなのですが、病院NICUがある病院の方が良いのでしょうか。また、こういったケースで、中絶を選択されるケースはあるのでしょうか。
まずは、ご妊娠おめでとうございます!『二絨毛膜二羊膜』なのであれば、胎盤も二つに分かれていることになります。二絨毛膜二羊膜ゆえの特徴的な合併症はなく、双胎妊娠の中ではリスクは低いと考えていただいてかまいません。もちろん多胎妊娠ではありますので、それゆえの母体への負担や経過を慎重に観察する必要はありますが、現時点で人工中絶を考慮しなければならないような状況ではないと思います。
単胎妊娠に比べれば確かに早産リスクは高いので、出産はNICUがある病院が通院可能なところにあるようであれば、そのほうが安心できるかも知れませんね。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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先の見えない子どもとの出会い。来院の度に一喜一憂する私たち夫婦が、心待ちにしていた妊娠、クリニック卒業まで気持ちを折ることなく治療を続けてこられたのは、ひとえに先生はじめスタッフの皆様のあきらめなることのないさまざまな支援のおかげです。本当に感謝しています。先生方を信じて、疑問に思うことはためずにどんどん発して下さい。心から応えて下さいますから。さいごに一組でも多くのご夫婦にこうのとりが幸せを運んでくれますように。
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