山下レディースクリニック
顕微授精で使われる薬について
2004年12月22日
はじめまして。結婚3年目、不妊治療暦丸2年の者です。
主な不妊原因は、私の卵巣機能不全、黄体機能不全、それに夫の精子の数が少ないことから、今年に入って顕微授精にチャレンジ中です。
今周期は、凍結胚移植を1週間前に終え、あともう1週間後に判定なのですが、私の通っている病院では、胚移植後から判定まで、毎日黄体のプロゲホルモン50mgを注射し、ルトラールを1日2錠ずつ飲みます。また、私は内膜が薄くなりやすい為、エストラダームを2日おきに3枚ずつ貼るように言われています。
ちなみに、妊娠した場合も、この薬の投与をしばらく続けます。
以前、このやり方で妊娠でき、(そのときはエストラダームの代わりにプレマリンを飲んでいましたが)結局8週で流産してしまいましたが、それまでこれらの投与を続けておりました。
最近になって、妊娠初期にこれらの薬を使うことで、胎児の先天性異常や、催奇形性が動物実験で認められており、妊婦に使う薬として安全性が認められてない、というような内容を目にしました。ネットでも、同じような注意書きが多数あり、禁忌薬として挙げられているのを見て、ショックを受けました。
私の担当医には、1週間後の判定日に聞いてみようと思っていますが、山下先生は、どう思われますか?これらの薬を使うことは一般的なのでしょうか?また、危険性についてはどう思われますか?他の先生のご意見も伺ってみたく、ご相談させていただきました。
お忙しい中、大変恐縮なのですが、お返事をいただけたら幸いです。よろしくお願い致します。
ホルモン補充周期とプレマリン
自然の状態で卵巣から分泌されるエストロゲンはE2(エストラジオール)です。ですからホルモン補充周期に使うエストロゲンもE2が望ましいと思います。日本で手に入るのはエストラダームのような貼り薬だけです。私もホルモン補充周期には貼り薬を使うようにしております。少なくとも移植後はE2製剤を使うべきだと思っております。担当医に尋ねてみてください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
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