山下レディースクリニック
顕微授精後の受精について
2006年1月27日
こんばんは。先日某病院で顕微授精を初めて経験しました。不妊の原因は夫の乏精子症で、私は軽くプロラクチン値が高いため、テルロン0.5錠を毎晩半分飲んでいました。ロング法でナサニールで排卵抑制をしながら、フェルティノームを3日打ち、ヒュメゴンを7日間打ち採卵しました。12個の卵のうち受精させれるものは9個で顕微授精しましたが、次の日になっても1個も受精の確認ができなかったそうです。しかし、カルシューム処理(6時間程、液につける処理で、まだ、日本では数例しか症例がない様な事?!)をしたところ、8個が受精したそうです。その後3日目で5個が分裂したとの事でした。顕微授精後、1個も受精しないというのは、かなり不妊が重度なのでしょうか?まだ、その処理をすることの安全性が確認されていないとの話をされ、もう一度採卵をすることになりそうです。このような症例は多くあるのでしょうか?お聞きしたいです。
顕微授精は、精子を卵子の中まで注入するわけで、
男性不妊に対して画期的な治療といわれていますが、
それでもやはり受精卵ができない場合がたしかに一定の割合であります。卵の活性化障害といわれるもので、精子が卵の中に入り込んでも、その先のプロセスが進んでいかないらしいです。
この活性化をうながす手段はなかなかまだ確立したものがないですが、活性化の過程にカルシウムが重要な役割をになっている
ということで、おこなわれているのがあなたのうけられた病院でされているカルシウムによる処理でしょう。
まだまだ症例が少ないでしょうから、安全性も確立しているとはいえないでしょうが、受精卵ができてくれないということに対しての選択肢はいくつもあるわけではありませんし、
確かに難しい状況ではあるかもしれません。
ただ、次回の採卵では、普通に受精卵ができるという可能性もあるのではないでしょうか。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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YLCに通院をはじめて約1年ちょっとで妊娠することができました。本当にありがとうございました。先生はじめスタッフの方々にはいつも勇気と元気をいただき、今までがんばってこれたのだと思います。治療の間には辛くて何度も何度も泣いて、あせったり、なやんだり…今までにない不安の日々でした。夫とも何度も話し合い、はげまし合い、2人でやってこれたからこそ、ステップアップして体外授精もがんばれたのだと思います。私は、30代で内膜症もあって排卵にも問題あって…という妊娠しにくい体でしたが、YLCを信じてきて本当によかったと思います。本当にありがとうございました!!
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