山下レディースクリニック
体外受精について(追記)
2008年6月6日
2777で質問した者です。
わかりやすい回答をいただきとても感謝しています。
どうもありがとうございました。
アンタゴニスト法についても、山下先生のホームページで理解できました。
再質問なんですが、初体外でも顕微と半々でお願いできるとのことですが原因不明不妊で男性の精子所見にも問題ない場合、最初は普通に全てIVFをした方が本当は良いのでしょうか?高額であり身体的精神的負担を考えると一度の採卵も無駄にしたくない気持ちは強いのですが、受精障害の検査もできますし、ふりかけた精子の受精卵の方がより自然で質が良いのかな?とも思ってしまいます。
山下先生のお考えを聞かせていただきたいです。
それと、日本ではロング法の場合点鼻薬を使うのが一般的なようですが点鼻ではなく注射(リューブリン?)でも効果は同じなのでしょうか?
少し前までは、顕微授精といえば重度の男性不妊の方以外は、体外受精を試されたけれどもうまくいかなかったという方がチャレンジされるセカンドチョイスの手法でした。ところが現在では、卵をほとんど変形させることなく精子を注入できる技術(当院でも採用しているピエゾ法)も登場し、より安全に手技を行うことができるようになりました。そのため、男性不妊以外のご夫婦でも、ファーストチョイスとして体外受精にするか、顕微授精にするかを選択される時代になりました。胚の質という点では、同じ卵で試すことができませんので、厳密には何ともいえませんが、同じ方の同時期に採卵された卵で比較した場合、はっきりした優劣はないと感じています。
リュープリンについては、薬の効き目が必要以上に長く持続し過ぎま すので、体外受精などの卵巣刺激には不向きだと考えます。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
前回2008年に出産し、その時残っていた凍結胚で再び成功しました。まだ出産まで半年程あるので、よく気をつけて過ごしたいと思います。本当に皆様にはお世話になりました。
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