山下レディースクリニック
体外受精に向けて・・・
2008年12月16日
3345で質問させていただいた者です。
いつもご丁寧なお返事ありがとうございます。
前回人工授精を行うために連日注射をしたものの沢山の卵胞が育ち、多胎妊娠の可能性もあるということからAIHはキャンセルになりました。その後排卵時期に2度にわたる少量の出血が続き、ホルモンバランスの乱れの可能性もあるということで、生理を起こさせるためにプロゲストンを注射しましたが、その後も生理が来ず血液検査を行ったところプロゲストンを注射した後に排卵したようだという診断をされました。
その時、2度の出血は排卵によるものという診断をされました。
最初(排卵時期)の出血の際に血液検査と内診をしたのですが排卵済みという診断がつかなかったのか・・・少し疑問に思いました。また、もし妊娠に至った場合、排卵前のプロゲストン注射は問題ないでしょうか。
主治医によると、先生が心配して下さっていた多嚢胞性卵巣症候群ではない、とのこと。いくつかある診断基準を全て満たしていないから、ということでした。
今後、体外受精に進む方向で検討中なのですが、卵巣刺激法をどうするか自分達で決めるように言われていて悩んでいます。
ロング法かマイルド法のどちらかでしょうということですが、凍結保存が可能な確立の高いロング法を選ぶか卵巣に優しいマイルド法を選ぶか・・・先生だったらどちらを勧められますか。
ロング法でたくさんの卵胞が育った場合、卵の質が下がるということはあるのでしょうか。OHSSの危険性を考えると卵巣に優しいマイルド法の方がいいのかなぁと思ってはみるものの卵の数が極端に少なくなって移植まで至らなかったらどうしよう・・・と思ってしまい・・・。自分達ではなかなか結論が出ず、どうしたら良いものか悩んでいます。何かアドバイスいただけたら幸いです。お忙しいところ申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
排卵時期のプロゲストン注射についてですが、2度の出血後に打たれたのですね。主治医は出血を排卵によるものと判断されているようですから、プロゲストンは排卵後に投与されたことになり、問題はないでしょう。万が一、排卵前であったとしても、妊娠された場合には、卵の質は落ちなかったことになりますのでご心配はいりません。
体外受精では、やはりファーストチョイスは刺激周期を選び、着床率が高く、OHSS悪化の予防になる凍結胚盤胞の移植を目指されたほうがいいと思いますよ。たくさんの卵を育てたからといって、卵の質が落ちるようなことはありません。なお、OHSSのリスクを避けるという意味では、ロングよりアンタゴニスト法が断然有利だと思います。
<ご注意>
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この病院に来てから何度も涙を流してきましたが無事、妊娠することが出来ました。思いきって病院に来て良かったと思いました。まさか自分が体外授精まですることになるとは思っていませんでしたが、決心して良かったです。
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