山下レディースクリニック
体外受精について
2009年1月30日
いつもお世話になっております。
今周期5回目のAIHを迎えもし生理がきたら体外受精を検討しております。
1年ほど前に自然妊娠したが流産に至ってしまい正直自分がIVFを
検討することにまだ正直とまどっておりますが、年齢的な焦りも
あり前向きに考えていきたいと思います。
年齢が今年後半には35歳を迎えますが、今は34歳ということで通っている病院の担当医からは体外での妊娠率はあなたの場合50%近くでご妊娠された事もあるので2回に1回は成功すると言われましたがそういうものなのでしょうか?
流産後体重が4キロ増えて162センチの56キロになってしまいそのことが不妊に繋がっていないか不安です。ましてや最終的なステップアップをしたにもかかわらずうまくいかなかったらどうしようという不安が
よぎります。
体外受精胚移植によって出生した子共の奇形率や染色体異常の発生率は自然妊娠の場合と差がないと多く統計で示されているようで、やや
先天異常が多いと報告している統計があるようですがそうなので
しょうか?
採卵の際に採卵針で卵が傷がついてしまわないか心配なのですが
そんなことはないのでしょうか?
お忙しいところすみませんが宜しくお願い致します。
AIHでの妊娠経験がおありですので、お二人には妊娠するための基本的な能力は整っておられるものと思います。体外受精で妊娠される確率は、年齢的なものを考慮しても低くはないと考えます。最近の胚移植あたりの全国平均の妊娠率が24〜33%ですので、平均よりは高そうだという程度のことはいえるかもしれませんね。
また体外受精での流産率や奇形率が高めなのは、体外受精で出産される方の年齢が一般的な出産に比べて高めであることが最大の原因で、手技そのものの問題ではないと考えられています。採卵の際も、卵(直径約0.1mm)にダメージがないよう卵胞液ごと吸い取っていますので、ご心配はいりません。体重の増加も10%程度ですので、あまり に気にされずともいいと思いますよ。
なお、ステップアップが不安とのことですが、体外受精の合間に、AIHを試していくこともできると思いますよ。体外受精を最終手段と考えずに、どうか気を楽にして臨んでみてください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
結婚して9年目、こちらのクリニックに通って10ヶ月でついに卒業することができました。タイミングから始まり、人工授精、さいごは体外授精で命を授かりました。生理が来てしまい悲しくてつらい時もありましたが、山下先生やスタッフのみなさまのおかげで今日無事卒業することができます。ありがとうございました。
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