山下レディースクリニック
体外受精 胚移植後の投薬について
2007年12月21日
卵管閉塞の為、体外受精でしか子供を授かる事ができません。
体外受精にチャレンジする様になって5年が経ちました。
今までに採卵5回、胚移植14回を行いました。
そして2度の流産、4度の化学的流産(hcgは使用せず)を経験し、未だ我が子に恵まれていません。
念の為、不育症専門病院で不育症の検査も行ったのですが「異常なし」でした。
しかし、「原因不明の不育症であると思ってください」と言われています。
そこで今回、15回目の胚移植を行うのですが今までになく大量の薬を処方され、こんなに色々服用して良いものなのか心配になりご相談させていただきました。
処方してくださったのは不育症の先生ではなく、いつも体外受精をしてる病院の先生です。
今回は凍結融解胚移植(胚盤胞)です。
処方された薬は下記の通りです。
・エストラダーム貼付 0.72mg(妊娠8週まで)
・プレドニゾロン 5mg(1日1錠10日分)
・バファリン 81mg (1日1錠 妊娠後も継続)
・プロゲストン50 注射 (毎日 妊娠後も継続)
・デュファストン (1日3回1錠ずつ 妊娠後も継続)
・ウテメリン (胚移植当日から1日3回1錠ずつ3日分)
・漢方サイレイトウ (1日3回 妊娠後も継続)
胚盤胞移植なので、上記薬を移植日の5日前から使用する事になります。そこで質問です。
@これだけの薬を同時に服用しても問題はありませんか?
Aまた妊娠した場合、胎児への影響はありませんか?
Bネットでエストラダームは妊婦及び妊娠の可能性のある方は禁 忌との注意書きを見たのですが、大丈夫でしょうか?
Cもし妊娠した場合に出血があり、アドナなどの止血剤も処方さ れたら、不育症の血栓予防のために飲んでるバファリンを飲み 続けても問題はありませんか?
以上、4つの点についてお答え頂けたら幸いです。
お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
HRT周期(ホルモン補充周期)の場合、エストラダーム、プロゲストン、デュファストンは必須の薬剤です。問題ないと思います。そのほかの薬は、子宮収縮予防や早期の流産の予防を考えての処方だと思います。大きな問題があるとは思われませんが、このようなケースに有効であることの証拠は示されていないと思います。主治医とよく相談して進めて行ってください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
41才で人生初めての妊娠をすることができました。ここまで遅くなってしまったことは、自分の責任だと思っていますが(他院にて通院開始が40才。こちらでは8ヶ月で妊娠。)、早朝からいつも元気な山下先生はじめスタッフの方々のプロフェッショナルな処置(NHKの番組に出演して欲しいです。)のお陰で、新しい家族を持つ希望がかなえられそうです。本当にありがとうございました。
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