山下レディースクリニック
ルトラールについて
2008年4月9日
初めて質問させていただきます。
昨年の9月頃から不妊治療を始めて現在も通院してます。
私の治療は月経5日目からクロミフェンを8時間毎1回2錠・卵が育って内膜も順調であればhCG注射・タイミング・注射した3日後か4日後ぐらいからルトラールを8時間毎1回2錠で服用してます。
今周期から子宮内膜が薄かったのでプレマリンも処方されました。
他の方の質問を見てルトラールは生理を起こす薬だと書いてあったのですが、妊娠を希望している者にも処方される薬なんでしょうか?
もしかしてそれで妊娠できないのでしょうか?
それとルトラールを飲み始めてから高温期の間は体調が悪くて日常生活ができないようになってしまいます。
症状は熱っぽい・だるい・吐き気・むくみが主にあります
主治医にも伝えてはいますが水分を控えるようにと指示がありましたが、薬の量が増やされています。
今後、薬の副作用で子宮内膜症や癌などにならないかという不安もあります。
どうか教えてください!
着床や妊娠の維持には、黄体ホルモンが欠かせません。基礎体温が高温になるのは黄体ホルモンの影響で、この黄体ホルモンを分泌している黄体が、妊娠が成立しなかった場合に は14日程度しかもたずに消滅するため、高温期が終わり、子宮内膜を保てなくなって月経が起こります。
ルトラールは、その黄体ホルモン製剤なのです。つまり、着床を後押しし、流産を予防する目的で処方されたと考えてください。
通常、女性は複数のホルモンが周期的に変動することで月経が規則的に起こるのですが、そのバランスが崩れてくると無月経になったり希発月経になったりしま す。月経が自力で起こらない方、周期が乱れている方に処方する場合は、卵胞ホルモン製剤や黄体ホルモン製剤を一定期間投与することで、ホルモン周期を整える目的で出されているのです。
吐き気やむくみはルトラールの副作用です。黄体機能に心配があるので増量されているかも知れませんね。そのあたりのことをしっかり主治医の先生に確認されてみてください。ルトラールの副作用で、子宮内膜症や癌になることはありませんので、その点はご安心ください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
山下先生はじめクリニックの皆様たいへんお世話になりありがとうございました。まさか自分が妊娠できるとは思っていませんでした。先生を信じ、通院させていただいて本当に良かったと思います。いつか願いは叶うと信じ、他の皆様もがんばっていただきたいと思います。
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