山下レディースクリニック
ルトラール
2010年6月19日
先生の著書、赤ちゃんが欲しい何でも相談室、拝読しました。
大変参考になりました。
38歳、不妊専門クリニックに通院開始2ヶ月です。
一通りの検査は終了しました。
結果、黄体ホルモンは17.7で基準値内ですが、高温期が8〜10日程と短いので、着床しにくいのかも?と診断されました。
高温期を持続させる為にとの事で、
ルトラールを排卵日2日後から1日2回、10日間処方していただき
服用中です。
ルトラールについてどのような薬なのか調べたところ、胎児の奇形や
様々な副作用が書かれていて心配です。
先生のご意見をお聞かせ下さい。
高温期を持続させるには、漢方薬に効果は期待できませんか?
体質改善では無理なのでしょうか?
私のような黄体機能不全は加齢によるものなのか、体質によるものなのかどちらなのでしょうか?
また、他に考えられる不妊の原因はないのでしょうか?
よろしくお願い致します。
回答をお待たせして申し訳ありません。書籍を出してだいぶ経ちますが、今もご参考にしてくださる方がいること、たいへん嬉しく思います。
ルトラールを用いて黄体補充をされているのですね。赤ちゃんへの影響は、ごく短期間、ごく少量の投与ですので、まずご心配ないと思いますよ。
加齢にともない卵子の質が悪くなると、やはり黄体機能も落ちてきてしまいますが、 『チャーコ』さんの場合、黄体ホルモンの値には問題がないようですから、今現在、黄体機能に限っては大きな問題はないと考えます。
ここから先は加齢の影響が大きくなってきますので、これといって不妊原因が明らかにならなかった場合でも、隠れた不妊原因(卵子の質の低下、ピックアップ障害など)があると考えて、治療段階のステップアップは、ある程度、踏ん切りよく行っていくことをおすすめします。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
赤ちゃんを待ち望む全ての人にかわいい赤ちゃんがやってくることを心から願っています。
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