山下レディースクリニック
hMG注射と排卵について
2008年12月3日
いつもこのページを参考にさせていただいています。
先生のご意見をお伺いしたくお願いいたいます。
今まで5回AIHを行い未だ妊娠に至っていません。
自然周期1回、
セロフェン2回(内膜薄くなる)、
セキソビッド+hMgで2回(飲み薬が全く効かず)
年齢が34ということもあり、そろそろステップアップを考えなければならないと思い、今回を最後のAIHと決めて治療を行っていました。
生理周期5日目から7日間連日hMGを打ち排卵誘発を行ってAIHをする予定だったのですが、周期12日目と15日目の診察で沢山の卵胞が育ち過ぎてしまったため多胎妊娠の心配があるということでキャンセルになってしまいました。15日目の診察の際内膜が薄くなっている?とも言われました。内膜についてはその時のはかり方にもよるので・・・とのことでした。
15日目の診察の際15,16,17〜18ミリの卵胞がいくつかあったのでその後2,3日後に排卵すると思っていたのですが、排卵かな?と思う時期に茶色っぽい出血が6日くらい続き生理周期24日目になっても体温が上がりません。
このような場合は排卵していない可能性が高いのでしょうか。
また、排卵していないとすれば何が原因なのでしょうか。
主治医からは排卵時期にあった出血は排卵かホルモンバラスの乱れによるものと言われていますが、自然でも排卵するのに注射を使って誘発して卵胞を育てたにもかかわらず排卵しないというのがとても不安で心配です。
今後、治療を進めていくにあたっての注意点なども含めて先生のお考えをお伺いできればと思います。
お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いいたします。
診察しておりませんので、はっきりしたことは申しあげられません。ただ、お話と治療の経過からしますと、PCOS(多嚢胞性卵巣 症候群)気味の方ではないかと思われます。そのような話を主治医からされたことはありませんか? PCOSの方は、小さな卵胞は多数育つけれども、排卵が起こりにくく、月経周期が長めになったり、乱れがちになったりします。ホルモン検査で基礎値を調べると、FSHよりもLHが高めになるのも特徴の一つです。
もしも、PCOSの方であれば、卵巣刺激を行うことで卵胞がたくさん育ち、卵巣が腫れ、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)を起こす危険性が高くなりますので、排卵数の調整が効かない一般不妊治療よりは、多胎妊娠を避けるという意味でも、早めに体外受精にステップアップされたほうがいいでしょう。
なお、当院では、OHSSを避けるためアンタゴニスト製剤を使って卵巣刺激を行っています。くわしくは下記をご覧ください。
http://ylc.jp/about/contents/treatment_1f.html
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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第一子、第二子共にお世話になりました。不安な事があっても先生やスタッフの方を信じて治療を続け、いつの間にか山下先生とお会いするだけで安心する様になりました。本当に…本当にお世話になり有難うございました。とても感謝しております。
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