山下レディースクリニック
凍結技術
2008年7月20日
いつもお世話になっております。
体外1回目の採卵で9個採卵出来、全て胚盤胞まで成長しました。
全凍結し、融解胚移植にチャレンジしたのですが、
融解時良好胚盤胞5AA〜4AA(5個)は、融解時のダメージが大きく、廃棄されました。グレードの悪い胚盤胞(2・・)2個はなぜかダメージが少なく、今回それを移植しました。(残り2個は6日目胚盤胞)
結局、5日目胚盤胞7個融解して2個だけ戻せたのですが、良好胚5個が全て廃棄されてしまったので、ショックが大きいです。
もし私の卵が凍結に弱いのなら、余剰胚を作る意味がないので次回の採卵数は少なくするしかない。しかし、もし技術に原因があるのなら、経済的にも体的にも1回目同様10個前後採卵したい。転院も視野に入れていきたいと思っています。
断言は出来ないと思いますが、
Q1良好胚盤胞が全て廃棄になったのは、
・凍結技術に問題がある可能性が高いのでしょうか?
・私の卵7個全て凍結に弱い質という個人的なものなのでしょうか?
どちらの可能性が高いと思われますか??
Q2グレードも悪く(2・・)、ダメージもある胚を今回戻したのですが、妊娠したとしても、継続に問題あるのでしょうか?
Q3拡張胚盤胞(5AA/AA)を凍結するのは、(2..)より技術的に難しいのでしょうか?
1.まず、現在の凍結技術(ガラス化法/胚盤胞の生存率は約9割といわれています)で良好胚5個すべてが廃棄になるということは考えにくいと思います。そちらの病院がどのような凍結方法を採用しているのか、ご確認ください。また、患者さまによっては凍結に弱い質の方もおられますが、『うめこ』さんの場合、(2・・)の胚2個は生存していたということもあり、この文面だけでは凍結に弱い質かどうかは、断言できません。
2.グレードの良い胚に比べると、流産の可能性はやや高い傾向にありますが、グレードの悪い胚でも妊娠・出産される方はたくさんおられます。また、生まれてくる赤ちゃんについても奇形やその他の異常を持って生まれてくる確率は、自然妊娠と変わりありませんので、どうぞ心配なさらずにお過ごしください。
3.拡張胚盤胞(5AA/AA)と(2・・)では、胚の大きさが違います。一般的に、胚が大きくなると凍結しにくいと言われていますので、厳密にどちらが難しいかといわれると(5AA/AA)の方が難しいですね。とはいえ、ガラス化法による凍結であれば、どちらの胚でも同じように凍結することができますので、技術的には変わらないと思います。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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通院を始めて9ヶ月、人工授精3回ダメで顕微授精1回目で成功!!待望の赤ちゃんを授かることができました。精神的に不安になることもありましたが、山下先生を信じて頑張って下さい。
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