山下レディースクリニック
凍結胚移植とAIHとの併用について
2008年11月5日
お忙しい中、いつも丁寧なアドバイスありがとうございます。
早速ですが、タイトル通り
凍結胚移植周期にAIHをするというのは
どのような効果があるのでしょうか?
その方法は、どの程度期待できるのか?
教えてください。
(他のサイトでこのような方法をされている方が
いることを知りました)
もう一点、
私は不妊原因が特になく、
着床障害か卵の質の問題だろうと思っています。
毎回、内膜の厚さが薄めで、
だいたい移植時に、9〜10mmです(黄体補充のみ)。
採卵周期には12〜13mm(イトレリン点鼻+HMG,HCG+デュファストン)で、基礎体温もとても安定していました。
やはり移植時の内膜の厚さは重要だと思いますが、
医療的なアプローチはこれ以上のことは出来ないのでしょうか?
内膜を厚くするために、凍結胚移植時に黄体補充のみでなく、
卵胞期からのホルモン補充などはあり得ないことでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
回答、お待たせして申し訳ありません。ご心配の内膜の厚さの件ですが、移植時に8ミリあれば着床は可能だと考えます。
凍結融解胚を戻す場合には、完全な自然周期(排卵周期)とホルモン補充(HRT)周期が考えられます。後者のHRT周期は、『はな』さんがおっしゃるように卵胞期(低温期)にはエストロゲン(卵胞ホルモン)を補充し、黄体期には黄体ホルモンを補充して、移植に向けて、子宮内膜をより着床しやすい理想的な状態へと導く方法です。
着床能を高めるために、凍結胚移植周期にAIHを行うことに関しては、広く認められたエビデンスはないと思います。効果に関しては私にはわかりません。
<ご注意>
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結婚3年目になり、他院で不妊治療を受けていたのですが、流れ作業の様な診察に行く気が無くなってしまい、こちらに転院して来ました。年齢も35才と高かったので、転院後すぐに体外受精を希望しました。1回目グレード4で失敗、2回目のグレード3が無事に赤ちゃんになってくれました。なかなかいい受精卵が育たなかったのですが、グレード3でも妊娠できました!受精卵で落ちこんでいる方、希望はあります!!頑張って!!
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