山下レディースクリニック
ホルモン補充周期の凍結杯盤胞移植について
2009年1月28日
はじめて質問させていただきます。
37歳不妊治療歴3年のぺるると申します。
ホルモン補充周期で、周期19日目に凍結杯盤胞を2つ移植しました。
(エストラーナ隔日2枚と、周期14日目からのプロゲステロン膣座薬朝晩1錠です。)
移植後5日目から5日間茶色のおりものがありました。周期28日目で内診をしたところ、内膜がはがれ始めているので、今回は無理でしょう。といわれ、お薬をやめることになりました。
その後出血が止まり、体温も更に上昇した為、周期30日目に自宅で早期妊娠検査薬を試したところくっきりと陽性でした。
病院がお休みだった為周期32日で内診をしたところ、出血が始まっていて、流産です。との診断でした。このとき尿検査でも陽性が出ました。
初期の流産はよくあることで、原因も不明との事でした。
そこで質問なのですが、少しでも妊娠の可能性がある場合、ホルモン補充は続けたほうがいいのでしょうか。また、妊娠の場合ホルモン補充をとめることに何らかの影響があることもあるのでしょうか。
今後再度治療をするときの不安もありますので、お忙しいところ申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。
『ぺるる』さん、今回は残念でしたね。ホルモン補充周期の場合、基本的には排卵が起こりませんので、卵巣に黄体ができることもありません。つまり、妊娠が成立した場合でも、胎盤が完成する妊娠10週前後まではしっかりと黄体補充を行わなければ、流産が起こる可能性があるのです。
今回の場合は、医師の診断後、黄体補充を中止されたとのこと。hCGの値などから流産と判断されたのかも知れませんね。初期流産は、赤ちゃん自体に染色体異常などがあるケースが多く、このような場合には黄体補充を行っていても流産は避けられません。私は、妊娠継続の可能性があるのであれば、黄体補充は続けられたほうがいいと考えます。どうぞ希望を持って再度チャレンジされてください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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山下先生、スタッフの皆様、本当にお世話になりました。途中、不安になることも多かったですが、診察を受け、先生の顔を見るたびがんばろうという気持ちになり、今まで来れたと思います。ありがとうございました。通院されている方へ、諦めないでがんばってほしいと思います。
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