山下レディースクリニック
凍結胚移植
2009年11月12日
他院にて今周期アンタゴニスト法にて3個採卵しました。41歳です。
D3よりHMG300×4本、D7よりアンタゴニスト+フォリスチム150単位×5本で誘発し、D12に、アンタゴニストと夜HCG5000を打っての採卵でした。
もし胚盤胞に育ってくれれば凍結する予定にしていますが、主治医からは「HR補充でやるのであれば生理が来てすぐ次の周期に移植可能、自然周期なら、1周期は排卵が遅れるかもしれないので、1周期くらいは休んだほうがいいだろう」といわれました。
今回、私自身としては今までで一番注射量も多かったのですが、採卵次周期にHR補充で凍結卵を戻すのは体に負担がかかり、妊娠や流産に影響しないのかと心配です。
貴院での凍結胚移植の場合、自然周期、HR補充周期とも、採卵周期からのお休み周期をどの位もうけていらっしゃいますでしょうか?
前回の採卵の凍結胚が2つ凍結してあるのですが、グレードが3ccと4ccです。このグレードの場合、貴院での妊娠率で結構です。どの位でしょうか?やはりかなり厳しいグレードになりますか?
すみませんが、よろしくお願いいたします。
ART治療において、採卵周期後、再び治療を行う場合には、 中2周期程度は間をあける必要があるといわれていますが、これは排卵誘発剤で腫れた卵巣を休ませるためです。排卵誘発剤が子宮内膜に負担をかけることはありませんので、HRTでの凍結融解胚移植であれば、採卵周期の次周期でもまったく問題ありませんよ。自然周期の場合、担当医がおっしゃるように、ご本人のホルモンバランスが重要になりますが、通常通り卵胞の成長が見られ排卵が起これば、必ずしもお休みは 必要ないでしょう。
確かに、胚のグレードがいいものほど妊娠率もいいのですが、それ以上に女性の年齢因子のほうが、卵子の質の低下にともない染色体異常の胚の割合が増えてくるとい う意味で、妊娠率への影響が大きいかもしれませんね。こちらのページの最後に当クリニックの治療実績が掲載されています。
http://ylc.jp/about/contents/treatment_1d.html
このグラフは、当院ではじめて採卵を受けられた方の累積妊娠率で、あらゆるグレードの胚がまじっているデータなのですが、参考までに『みみこ』さんのご年齢層のところをご覧ください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
2年半お世話になり、3回の採卵を経て卒業できることとなりました。ここまで頑張ってこられたのも、山下先生、スタッフの方々のおかげです。お忙しい中、私達の疑問にも丁寧にお答えいただけたことに大きな安心を感じていました。思いきってYLCにお伺いして本当に良かったです。有難うございました。
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