山下レディースクリニック
自然周期の凍結胚移植について
2009年12月1日
はじめまして。
10月に8個採卵をして3個胚盤胞まで分割したので 一つ胚移植して残り(一つは5日目胚盤胞、もう一つは6日目胚盤胞)を凍結させました。戻した胚は着床はしたもののそれ以上は成長できず「初期流産」と言われました。流産の痕も残っていなかったので すぐにホルモン補充周期での凍結胚移植に向けて エストラーナと膣座薬で内膜を厚くして準備していました。10日目の診察では内膜8.7ミリで順調だったのですが、12日目から3日間茶色いおりものと少しの出血があり、昨日15日目の診察に行って来たら「ホルモン値はいいけど、子宮内膜の一部が剥がれ落ちていて厚さも7.5ミリしかないので今周期はキャンセル」と言われました。こんな人はめずらしく原因もわからないそうです。私の経験から採卵をした次の周期は排卵日辺りに出血があったので(過去に2回ありました) 採卵のときのホルモン剤が残ってるせいかなと思っています。←この発想は間違っていますか??
今回はあきらめて生理が来たら次は自然周期で凍結胚(胚盤胞)を移植する予定です。先生からも「あなたの場合は自然周期の方が合っているのかも」と言われました。(排卵正常に起きています)
そこでインターネットでいろいろ調べたところ恐ろしいサイトを見てしまったのです
≪ホルモン補充療法ではインプランテーションウインドウ
(子宮内膜の着床の最適な受容期間、通常は2〜3日)の幅が広くなるため胚を通常より早く融解することにより胚と子宮内膜を時相的にも同調させるタイミングで胚移植が可能となります。
自然周期の凍結融解胚盤胞移植では
インプランテーションウインドウが2日と狭くなります≫
先生は自然周期もホルモン補充周期も妊娠率は変わらないと言っていたのですが、この文を読むとまるでホルモン補充周期の方が確率が上がるみたいです。もっとひどいサイトには
≪自然周期の凍結融解胚盤胞移植ではインプランテーションウインドウが2日と狭くなるそうで成長のおそい6日目胚盤胞はまず着床しないそうです≫とまで書かれてあり不安でいっぱいです。
本当にそうなのでしょうか?ホルモン補充周期に変えた方がいいのでしょうか?是非教えてください。
排卵期の出血は、黄体ホルモンのわずかな減少により、子宮内に月経様の出血が少量起こるものです。刺激周期の翌月に、いつも排卵出血が見られるとのこと。やはり、ホルモンバランスに卵巣刺激の影響が残っているのでしょう。
流産直後も、ホルモンバランスが乱れます。HRTが合わない可能性もありますが、流産の影響が残っていたとも考えられますね。
凍結融解胚移植をHRTで行うか、自然周期で行うかですが、担当医のおっしゃるように、妊娠率については、タイミングさえきちんと合わせることができれば、どちらでも大きな差はないでしょう。
ただし、確かにインプランテーション・ウインドウの開いている期間が長いHRTのほうが合わせやすいのは事実ですね。自然周期のメリットは、黄体補充の期間が短くて済むところにあります。HRTの場合、胎盤が完成する頃まで黄体補充を長期間続ける必要が出てきます。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
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高齢ということもあり半分無理かな、という気持ちで通院を始めたのですがみごと妊娠することが出来ました。本当にありがとうございました。
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