山下レディースクリニック
凍結胚移植について
2009年12月9日
初めましてよろしくお願いします。他院に不妊治療中ですがお願いします。32歳です。
初めての体外受精をしohssになり移植が中止になり胚凍結しました。今度、凍結胚移植をします。戻す胚盤胞は4ABです。悩みはAHAを行った方がいいのかやらない方がいいのかです。凍結胚は殻が固くなっていると聞いたことがあるので迷っていました。先生にも説明を受けましたが患者さんの希望できまるので困ります。いままでも多々ありました。素人に決めさせる意味がわかりません…。
こちらのご質問には、当クリニックの胚培養室長・岩山がお答えします。
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凍結により透明帯(卵の殻)が硬くなってしまうという話は、確かにあるのですが、実際にそのことにより受精卵の孵化がどの程度阻害されるのかはわかっていません。そのため、AHAが絶対的に必要であるかどうかはわかりません。ただ、凍結により受精卵がダメージを受けてしまった場合は、受精卵の活性は大きく低下しますので透明帯からの孵化が難しくなることもあると思います。そのような場合に備えて、保険的にAHAをされることの意味はあると思います。
AHAの操作自体には、方法にもよりますが、受精卵にとってマイナスになることはないと思われます。当院では、融解後に受精卵の活性が低下する場合も考慮して、AHAをおすすめしています。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
2年前に1人目を顕微授精で授かり、今回はその時の凍結胚盤胞を戻して、2人目を妊娠することができました。顕微授精でないと妊娠できないと知った時はショックでしたが、幸運にも(山下先生のお力ですが…)1人目、2人目共に1回の移植でうまくいき、本当にこちらの病院に出会えて良かったと思います。不安だらけでしたが、先生の事を、信頼して前向きに通院することができました。看護師さん、受付の方々、培養士さん本当にありがとうございました。
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