山下レディースクリニック
一卵性双生児
2011年5月19日
山下先生へ
以前胚盤胞を一つ移植、一卵性双生児を妊娠したとの事で、相談させて頂きました。前回の診察日6w2dで心拍確認が出来ず、本日7w0dに診察した所、一つだけ心拍確認が出来ました。胎芽は6.6ミリでした。心拍確認出来なかった方は、5.4mmでした。先生は順調ですとは言ってくれませんでした。心拍確認できると流産率も下がると聞いています。双子なのでリスクはありますので安心出来ませんと言われました。胎盤は二つのようで二絨毛膜二羊水です。週数的に一人は厳しいと覚悟はしています。一卵性は運命共同体のようですが、このような場合、一人が無事に育ってくれる物なのでしょうか。
亡くなってしまった一人は吸収されていくものでしょうか。今後成長の妨げになってしまったりしますか。教えてください。宜しくお願い致します。
二絨毛膜二羊膜との診断、そして片方の心拍確認ができたとのことで、ひとまずは安心されたことでしょう。
ただ気になりますのは、初期流産の場合、その原因の大半は偶発的な染色体異常だということです。一卵性双生児は、もともと同じ染色体を持った一つの胚であるため、仮に片方の赤ちゃんに染色体異常があり流産した場合には、もう一方にも同じ異常があることとなりますので、やはり流産という結果に終わってしまいます。
とはいえ、今回の『タンタン』さんのご妊娠のケースにおいて、片方が流産したとしても、その原因が染色体異常によるものとは限りません。もしも、今回、染色体以外の問題で一方を流産されたのだとすれば、時期的にも初期ですし、二絨毛膜二羊膜とのことですので、残された赤ちゃんは悪影響を受けることなく成長してくれることと思います。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
1人め、2人めともに山下先生にお世話になりました。どちらも体外受精での妊娠。1人めの時体外受精にステップアップした時私は27歳でした。周りには‘‘まだ早いのでは?‘‘と思っていた人もいると思います。でも不規則な勤務の仕事と治療、人工受精の不成功で私はストレスのかたまりでした。そんな私の気持ちを察してか、先生は私の話を聞いてステップアップを支持してくれました。そのおかげで、かわいい子どもに恵まれ、仕事も続けることができていると思います。自分の思いは迷わず先生に相談して下さい。きっと一緒に親身になって考えて下さると思います。
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